展覧会

フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線

コレクターの視点を通して眺望するフランスの現代アートシーンの10年

2011.3.26(土)~ 8.28(日)

フランスで最も権威ある現代美術コレクターの団体「ADIAF」が主催する「マルセル・デュシャン賞」。その10周年を記念して開催する本展では、同賞のグランプリ受賞作家をはじめ、一部の最終選考作家と、デュシャン本人を含む28名の作品を一挙に公開します。
フランス窓をモチーフにしたデュシャンの代表作「フレッシュ・ウィドウ」にちなみ、「フレンチ・ウィンドウ展」と名付けたとおり、展覧会は窓をテーマに「デュシャンの窓」「窓からの眺め」「時空の窓」「こころの窓」「窓の内側」の5部で構成されます。まさに美の小窓を通して、フランスの現代アートシーンが一望できる展示です。

会場では、デュシャンの主要な作品をはじめ、世代も文化背景もことなる作家たちの絵画、彫刻、写真、インスタレーション、ビデオ作品など、世界が注目する多様な現代アートのエスプリをお楽しみいただけます。また展覧会の最後では、作品を飾ったコレクターのアパルトマンを再現します。

日常生活や時間、都市の心象風景を独創的に表現した“フランス現代アートの今”を体感していただくとともに、収集された作品がどのような形でコレクターの日常と融合しているのかをご覧いただけます。アートと生活のあり方について思いをめぐらせるとともに、コレクターがアートシーンで果たす役割や、その可能性について、幅広く考えるきっかけにしていただければ幸いです。

ADIAFとは

フランスで最大の個人コレクターの団体です。同国の現代アートシーンを世界に紹介し、その魅力をひろめることを目的に1994年に設立されました。2000年より、ポンピドゥー・センター国立近代美術館やFIAC(*)とともに、「マルセル・デュシャン賞」を運営しています。

(*)毎年10月にパリで開催される国際コンテンポラリーアートフェア

開催概要
基本情報
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