2020年以降、目に見えないウイルスによって日常が奪われ、私たちの生活や心境は大きく変化しました。こうした状況下、現代アートを含むさまざまな芸術表現が、かつてない切実さで心に響きます。本展では、パンデミック以降の新しい時代をいかに生きるのか、心身ともに健康である「ウェルビーイング」とは何か、を現代アートに込められた多様な視点を通して考えます。自然と人間、個人と社会、家族、繰り返される日常、精神世界、生と死など、生や実存に結びつく主題の作品が「よく生きる」ことへの考察を促します。
また、本展では、美術館ならではのリアルな空間での体験を重視し、インスタレーション、彫刻、映像、写真、絵画など、国内外のアーティスト16名による約140点の作品を紹介します。五感を研ぎ澄ませ、作品の素材やスケールを体感しながらアートと向き合うことは、他者や社会から与えられるのではない、自分自身にとってのウェルビーイング、すなわち「よく生きる」ことについて考えるきっかけになることでしょう。 本展のタイトル「地球がまわる音を聴く」は、オノ・ヨーコのインストラクション・アート(*1)から引用しています。意識を壮大な宇宙へと誘い、私たちがその営みの一部に過ぎないことを想像させ、新たな思索へと導いてくれるものです。パンデミック以降の世界において、人間の生を本質的に問い直そうとするとき、こうした想像力こそが私たちに未来の可能性を示してくれるのではないでしょうか。
*1 コンセプチュアル・アートの形式のひとつで、作家からのインストラクション(指示)そのもの、あるいはその記述自体を作品としたもの。
地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング
主催 | 森美術館 |
---|---|
助成 | ウエルカム財団 |
協賛 | 株式会社大林組 鹿島建設株式会社 株式会社きんでん 株式会社竹中工務店 トヨタ自動車株式会社 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 ネクストミーツ株式会社 NTTコミュニケーションズ株式会社 |
企画 | 片岡真実(森美術館館長)、熊倉晴子(森美術館アシスタント・キュレーター)、德山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター) |
撮影に関する注意事項
「地球のまわる音を聴く」展では、一部の作品を除き、作品の写真・動画撮影が可能です。
撮影の際は以下の注意事項を必ずご確認ください。
がついている作品の写真・動画撮影はできません。詳しくはこちら
が付いている作品の写真・動画撮影できません。詳しくはこちら
撮影に際して
- 作品に触れないでください。
- 他の鑑賞者の鑑賞を妨げるような撮影はご遠慮ください。
- フラッシュの使用はご遠慮ください。
- 三脚や自撮り棒の使用はご遠慮ください。
- ※動画撮影の際、映像作品の全編撮影はご遠慮ください。
撮影された写真/動画の利用に関して
- 撮影された写真/動画は、非営利目的でのみ利用できます。営利目的には利用できませんのでご注意ください。
- 撮影された写真/動画に変更を加えることはできません。
- 上記写真/動画の使用条件はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で許諾されています。
- 撮影した写真/動画をブログや写真共有サービスなどに利用する場合は、以下のとおり表示してください。
表記例
-
作家名・作品名:ツァイ・チャウエイ(蔡佳葳) 《子宮とダイヤモンド》
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
※ クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの詳細や表示については、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンのウェブサイトをご参照ください。
※撮影された写真/動画に来館者が写っている場合、その写真/動画の公表にあたって写り込んだ方の肖像権に触れる場合がありますので、ご注意ください。