アーティスト・クックブック by MAM

1960年代、ハプニングスやアクティビティで注目されたアラン・カプローは、自分のアートを次のように語りました。 「人生の多くの場面は、まあまあ満足できるものだったとしても通り過ぎてしまう。こうしたアートもまた、掴みどころの無い存在で、料理や季節の変化のように、毎回異なる形に更新されていくべきものなのだ(*)」。

誰もが参加でき、毎回それぞれの形に更新されていく料理のレシピは、実際、インストラクション・アートのようです。

休館中の特別プロジェクトとして、森美術館から皆さんに、世界各地のアーティストから寄せられた料理写真とそのレシピを順番にご紹介する「アーティスト・クックブック by MAM」を始めます。アーティストのこと、作品のこと、彼らがいる場所の天気など、いろいろ想像しながらレシピをお試しください。免疫力を保ち、心の平安も保てますように。

レシピは5月1日から、森美術館のInstagram、Facebook、Twitterで投稿しますので、ぜひアカウントのフォローをお忘れなく。

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* Allan Kaprow, “Assamblage, Environments & Happenings,” Assemblage, Environments & Happenings, New York: Harry N. Abrams, 1966, pp.168-169.


初回は、森美術館館長 片岡真実のレシピからスタート。

レシピ #01
森美術館館長 片岡真実
「Kusama Lotus」

水玉やホワイトネットを連想させる蓮根の料理「Kusama Lotus」は、“永遠”に食べ続けられる一品です。ぜひお試しください。

  • あまり太くない蓮根を皮を剥いて薄く切り、水にさらす。
  • 塩を軽くふり、サラダ油で焦げないように炒める。
  • 蓮根が透き通ってきたら、お酢をフライパンの周囲からぐるっとかける。
  • 黒胡椒をかける。