西原 尚
《ブリンブリン》
2015年
ミクスト・メディア
インスタレーション
展示風景:「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」森美術館、2016年
撮影:永禮 賢

西原 尚

Artist's Voice

音楽を聞いて体を動かしたくなる気持ちはどこから生じるのか。うれしい瞬間に自然に体が動くのは、どういった仕組みなのか。美しい花や巨大な岩などを見たとき、体が踊るように反応するのはなぜなのか。心が踊るというが、心はほんとうに踊るのだろうか。こうしたことを再現と体験するために、この装置を作った。つまり、物体の動きが身体において動的な衝動に変換される様を検証することだ。等しく、音楽やダンスの原初的な衝動も考察できるだろう。
また、物が自動的に運ばれて行きささやかな文脈を形成する様は、音楽の時間性を真似ている。物事は時間性を持ち合わせているが、自動的に物が運ばれる仕組みによって特にこの展示物が時間芸術となるように目論んでいる。蛇足だが、タイトルの「ブリンブリン」は、使った素材の質感を表す擬態語でもあり、またヒッポホップの世界の言葉で派手な宝石という意味もある。


Artist's Topic

2015年4月6日、台北寶藏巌(Treasure Hill Artist Village)でのパフォーマンス直前。手には自作空缶一弦胡弓(ブリッジはトロンバ・マリーナのように不安定にしてある)、首からイギリスのホイッスル、肩鞄には韓国のテッピョンソとドイツの横笛、ポケットには鈴や擬音笛、後ろにはシンバル、足下には背負うためのタム・ドラムと中国の京釵(ジンチャイ)、また台湾の草鞋とコウモリのTシャツでキメている。


Artist's SNS

Blog: http://nishiharanao.blogspot.jp/


“Roppongi Crossing 2016” Promotion Video