《サイボーグ W3》
1998年
シリコン、ポリウレタン、塗料用顔料
185 × 81 × 58 cm
所蔵:アートソンジェ・センター、ソウル
Courtesy: Studio Lee Bul
Photo: Yoon Hyung-moon

究極の身体や人類を超えた生命を希求する人間の欲望は、SF小説、映画、アニメーションなどでサイボーグやロボットを描いてきました。頭部や手足が不完全なイ・ブルの「サイボーグ」シリーズは、そのような未来の人間像の希求と不可能性を示唆しています。その女性的なポーズや白い色はミロのビーナスも連想させますが、伝統的な彫刻の台座からも解放され、天井から吊られたサイボーグは、理想と現実の距離を象徴しているようにも見えます。