“チャロー”はヒンディー語で“行こう”を表す言葉です。チャロー!インディア(行こうよ!インドへ)を合言葉に、あなたもインド現代美術の新たな創造性と活力に出会う旅へ出かけてみませんか。本展は、インド各地を拠点に活躍する27組のアーティストによる絵画、彫刻、写真、インスタレーションなどさまざまな作品を通して、国際的に大きな注目を集めるインド現代美術の「今」の姿を浮き彫りにする展覧会です。

アジアの大国インドは1947年の独立の後、欧米から移入された近代的な美術と独自の文化に基づいた表現の探求が続けられてきました。この60年間で、徐々に政治的・社会的な批判を体現した新しいタイプの作品も生まれてくるようになり、90年代以降は急速な経済発展とグローバル化、さらには都市化や変容する現代のライフスタイルを反映した作品が登場し始めました。現在では、美術の市場拡大もあいまって、活発なアートシーンがインドの国内外に展開されています。

「チャロー!インディア」展では建築家や知識人を巻き込んだ社会学的なプロジェクトや、IT大国ならではの先端技術を駆使した体験型作品など、100点以上の作品が登場します。悠久の歴史や神々と信仰、歌って踊るボリウッド映画、目覚めた経済大国といった言葉では語り尽くせないインドの魅力。本展では、インド現代社会が抱えるさまざまな矛盾、彼らの抱く夢や希望、未来へ向かうエネルギーと向き合い、その実像と新たな魅力に迫ります。

出品アーティスト一覧

ヘマ・ウパディヤイ ジジ・スカリア
A・バラスブラマニアム キラン・スッバイア
プシュパマラ・N. ヴィヴァン・スンダラム
N・S・ハルシャ クリシュナラージ・チョナト
ジティッシュ・カッラト ニキル・チョプラ
リーナ・サイニ・カッラト トゥクラール&タグラ
ランビール・カレカ アトゥール・ドディヤ
シルパ・グプタ サルナート・バナルジー
スボード・グプタ ジャガンナート・パンダ
バーラティ・ケール アシム・プルカヤスタ
グラームモハンマド・シェイク ジャスティン・ポンマニ
ナタラージ・シャルマ プラバヴァティ・メッパイル
トゥシャール・ジョーグ ラクス・メディア・コレクティヴ
アナント・ジョシ  

本展のオーディオガイドを会場内にて無料でご利用いただけます。ぜひご活用ください。
オーディオガイド協賛:Bloomberg


MAM SCREEN

MAM SCREENは森美術館で開催中の展覧会に関連するアート映像を上映します。メトロハットの屋外500インチスクリーンやウェストウォークのPDPモニターなど六本木ヒルズ内各所で、毎日9:30〜23:30、1時間毎に上映。

2009年12月から2009年2月まで、「チャロー!インディア」展にちなみ、参加アーティストの映像作品を上映します。

12月
ジジ・スカリア
《パニック・シティー》
3分
2007年


1月
キラン・スッバイア
《頂点》
1分30秒
1998年


2月
ランビール・カレカ
《ミュージック・ルーム》
8分
2002年
courtesy of Artist and Artpix, Houston



グラームモハンマド・シェイク
《カヴァード:旅する聖堂(家)》
2008年
木、アクリル、油彩、グワッシュ、ラミネート、真鍮、デジタルプリント、照明
サイズ可変
展示風景:マハラジャ・サヤジラオ(MS)大学美術学部展示ホール、ヴァドーダラ

バールティ・ケール
《その皮膚は己の言語ではない言葉を語る》
2006年
ビンディ、ファイバーグラス
167.6 x 152.4 x 457.2 cm
© Bartholomew / Netphotograph.com


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