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MAMリサーチ004:ビデオひろば――1970年代の実験的映像グループ再考

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「MAMリサーチ」とは?

森美術館のプログラムは、日本とアジアの現代美術が中心ですが、ひとことで「アジア」といってもその領域は広大で、全体像を把握するのは容易ではありません。「MAMリサーチ」はアジア各地におけるアーティスト、キュレーター、芸術運動、インスティテューションなどに注目しながら、社会的にも政治、経済的にも複層的な背景から生まれてきたアジアの現代アートについて考察し、その歴史的文脈を明らかにしていこうとする試みです。各地のアーカイブ、研究機関、研究者との協働企画を前提とし、展示は作品に限定せず、映像、写真、文書、史料などを紹介します。


MAMリサーチ004:ビデオひろば――1970年代の実験的映像グループ再考



「ビデオひろば」は1972年に結成された日本の実験的映像グループです。中谷芙二子、山口勝弘、かわなかのぶひろ、小林はくどう、松本俊夫、萩原朔美、和田守弘ら、多数のアーティストやクリエーターが参加しました。当時最新のメディアであったビデオをコミュニケーションのツールとし、メンバーが協働して社会運動に介入したり、ビデオを介して一般市民の議論を促進するなどその活動は、既存のマスメディアに対するオルタナティヴなメディアの創造を目指した、ユニークなものでした。また、会報誌を発行し言説形成や活動報告を行い、ビデオカメラ等の機材を安価で貸し出すなど、実験的な試みも行いました。グループ解散後も、メンバーの多くは作家活動を継続し現代美術に大きな影響を与えました。
本展は、「ビデオひろば」の主要メンバーの映像作品に加え、写真、テキスト、書籍、資料等も多数展示し、その活動を今日の視点で再検証する試みです。

展示風景:「ビデオコミュニケーション DO IT YOURSELF Kit」ソニービル、東京、1972年
写真:マイケル・ゴールドバーグ

概要

会期: 2016年7月30日(土)-2017年1月9日(月・祝)
主催: 森美術館
企画: 近藤健一(森美術館キュレーター)
協力: 中谷芙二子、阪本裕文(稚内北星学園大学准教授)
会場: 森美術館

開館時間: 10:00-22:00(火曜日のみ、17:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
※会期中無休

入館料: 一般1,600円、学生(高校・大学生)1,100円、子供(4歳-中学生)600円
※表示料金は消費税込
※「宇宙と芸術展」、「MAMスクリーン」と共通
※展望台 東京シティビュー、森アーツギャラリーには入館できません。別途料金が必要です。
※スカイデッキへは別途追加料金がかかります。
お問い合わせ: Tel: 03-5777-8600(ハローダイヤル)

イベント情報

トークセッション「ビデオひろばが今日に残したもの」 ※日本語のみ

本展の調査協力に携わった実験映像研究者の阪本裕文氏と、映像作家の藤井光氏、瀧健太郎氏を迎え、「ビデオひろば」の活動や思想が今日の現代美術、実験映像にどのように継承されているか、考察します。

出演:阪本裕文(稚内北星学園大学准教授)、藤井 光(アーティスト)、瀧 健太郎(アーティスト)
モデレーター:近藤健一(森美術館キュレーター)

日時:2016年12月6日(火)19:00-21:00(受付開始:18:30)
会場:森美術館オーディトリアム
定員:80名(要予約)
料金:無料
お申し込み:終了いたしました

※プログラム開始前(18:30-19:00)およびプログラム終了後(21:00-22:00)、本プログラムにお申し込みいただいた方のみ「MAMリサーチ004」をご鑑賞いただけます。なお森美術館の他の展示はご覧いただけません。

出演

左上から
阪本裕文
藤井 光
瀧 健太郎


写真撮影に関する注意事項

森美術館「MAMリサーチ004:ビデオひろば――1970年代の実験的映像グループ再考」では、写真および動画の撮影はできません。