森美術館は、2005年の夏に、「森アートコレクション」として、日本を含むアジアの現代アート作品を対象としたコレクションを始めました。
アジアを拠点とする現代アーティストの活動を支援すること、また、アジアの「今」が反映されたコレクションを成すことをその趣意としています。
徐々に幅を広げる現代アートのコレクションには、現在、日本、韓国、中国、タイ、シンガポールなどのアーティスト21名による約130点が収められています。このなかから、本展「もうひとつの風景:森アートコレクションより」では、変化を続ける都市の風景、歴史や時間を包み込む建築空間、伝統と現代が融合する風景画、パーソナルな心象風景など、さまざまな「風景」をモチーフにしているアーティスト8名の作品を選びました。
それぞれのアーティストが描く「もうひとつの風景」の先に、何が見えて来るでしょうか。また、みなさんが「もうひとつの風景」を描くとしたら、どのような風景になるでしょうか。いろいろな想像を膨らませてみてください。
展示作品:
池田 学 《方舟》 2005年 ペン、アクリル、インク、紙 |
イン・シゥジェン[尹秀珍] 《ポータブル・シティ:東京》 2003年 ミクスト・メディア |
シャオ・イーノン[邵逸農]/ムゥ・チェン[慕辰] 《集会所:西安・大興善寺》 2002年 Cプリント 《集会所:高塘》 2003年 Cプリント |
小沢 剛 《地蔵建立》シリーズ18点 1988-1995年 ゼラチン・シルバー・プリント、調色 |
畠山直哉 《Zech Westfalen 1/11, Ahlen, Kohlenwäasche 05 November 2003》 2003年 Cプリント |
宮本隆司 《建築の黙示録》シリーズ15点 1983-1996年 ゼラチン・シルバー・プリント |
山口 晃 《東京圖:芝の大搭》 2005年 カンヴァスに油彩、浪板、木 |
ユ・スンホ 《多多》 2005年 インク、紙 |